山形弦楽四重奏団〜Yamagata Quartet

 


Profile

2000年10月の結成以来、山形県を本拠に活動。活動目的は、主催演奏会の開催、施設等への慰問演奏とした。約半年の準備期間を経て、2001年4月に第1回演奏会を開催。

年4回の定期演奏会・周辺市町村での依頼演奏会・音楽教室(左沢小・関小・高崎小・双葉小)等を行い、好評を得ている。ボランティア演奏活動も積極的に行っており、障がい者施設や老人介護施設、病院などへの慰問演奏を数多く行っている。結成2年目より山形県内のみならず、福島県立美術館ミュージアムコンサート、福島県盲人協会主催コンサート、(社)東北建設協会仙台支所30周年記念コンサートなど、福島県、宮城県にも活動範囲を拡げている。2006年8月、YBC社説放送において、その活動が取り上げられる。2007年6月、鶴岡市藤島文化スポーツ事業団主催の第55回明治ホールコンサートに出演。

オーケストラを母体としながら年4回の定期演奏会を行っている団体は、日本では他に例を見ない。弦楽四重奏の形式を確立したとされるF.J.ハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を演奏する企画が進行中である。現在、定期演奏会・依頼演奏会・音楽教室・ボランティアなどで年間約20回の演奏活動を展開している。


地方都市オーケストラフェスティバル2005〜オーケストラが集うホールの夢〜

すみだトリフォニーホールにて行われた文化庁芸術団体重点支援事業でもあるこのフェスティバルに山響が出演した。そのプログラムに、我々山弦の事が。客観的にみた山響を語るスペースのおよそ3分の1をこの山弦が占めたことは、非常に有意義な事である。プログラムノートから抜粋。

 一部の巨大都会を除き世界のどの都市でも、知識人を読者層とするクオリティ・ペイパーには、地元オーケストラの演奏会批評が掲載されるものだ。残念ながら、オーケストラを持つ日本の都市で、地元紙が地元オーケストラの批評をきちんと出せている所は多く無い。それどころか、演奏会批評執筆者が常駐せず、必要な際には首都圏や関西圏から招聘している有力地方紙も有るほど。
 ワールドスタンダードで眺めれば、山形は日本で最も文化的な都市の一つだ。なにせ、県内シェア5割を越える山形新聞が定期演奏会毎に演奏会評を掲載し、県民におらが文化の存在をきっちりアピールしているのだから。在京オケのマーラー全曲演奏程度では何のインパクトも与えない文化飽和の東京ではあり得ない状況である。
 もうひとつ特筆すべきは、オケマンによる活発な室内楽活動だ。筆頭は、サントリー地域文化賞を受賞した学校音楽普及活動から生まれた、山響を母体とする山形弦楽四重奏団。県内で年4回定期演奏会を行っているようだが、驚くなかれ、きちんとした運営基盤を有し、3ヶ月に1度の定期演奏会をこなすプロ弦楽四重奏団など、日本には他に無い。独露日で姿を異にするロマンティシズムの発現をさり気なく並べた本日のプログラム構成といい、山形の知的文化度の高さ、恐るべし。(以下略)

<わたなべやわら/音楽ジャーナリスト>